◆ジュエリーの修理について《前編》
最近ジュエリーの修理について、大変多くのご来店、お問い合わせを頂く機会が増えておりますので、
ジュエリーの修理がどのような物か、少しご説明させていただきます。
少し長くなりますので、《前編》、《後編》に分けさせていただきます。
~修理は案外難しく、知識も必要~
ジュエリーの修理は、お客様が思っておられる以上に難しい物で、あらゆる技術や知識が必要とされます。
『修理による宝石へ掛かる負担』、『地金の素材がハッキリ分からない』、『分かりづらい箇所に継ぎ目が…』、
『溶接に使ってあるロウ材の種類』、『ジュエリー全体の構造』…など様々な事を考慮し修理しなければ、
宝石が破損したり、ジュエリー自体が壊れる事になりかねません。
当店で製作途中のジュエリーであれば、問題が起きても一から造り直せば済む話ですが、
お客様からお預かりした大事なジュエリーに万が一修復不可能な問題が起きれば、どうしようもありません。
ジュエリーの修理はジュエリーを製作するよりも神経を使います。
その為、修理だから簡単で安いとは限らないのです。
~場合によってはお求めいただいた以上に…~
ジュエリーの修理は簡単でお安く済むと思っておられる方が、中にはいらっしゃいますが、
場合によっては買われた金額以上に修理費用が掛かる事もございます。
例えば、一万円程度でお求めになられた、SILVERやK10のアクセサリー、ジュエリー等が、
修理の内容にもよりますが一万円程、もしくはそれ以上かかる事もございます。
お客様にとって想い出が詰まったジュエリーであれば、お安いと感じるかもしれません。
しかし、特に想いも無くファッション感覚のジュエリーなどであれば、修理を諦めるのも選択肢のひとつかもしれません。
勿論、大半のお客様から修理のご依頼をお受け致しますが、中には修理代が高いと思われお帰りになられる方もいらっしゃいます。
後編へ続く、→《後編》