オリジナルジュエリー・K18WGクレマチス

①　今回製作する当店オリジナルジュエリーは、鉄線（てっせん）という花をイメージして造ります。
　鉄線は、クルマチスとも呼ばれ花言葉は、「高潔」「心の美しさ」「喜び」等です。

　今回は、完全フルハンドメイドでの製作工程をご紹介させていただきます。

　お時間がある方は、ゆっくりとご覧ください。

②　写真の右側が今回製作するジュエリーのデザイン画です。

　左側が使用する、カナリートルマリン・アメジスト・クロムトルマリン・分かりづらいですが左上にブルーダイヤ・ダイヤモンド。

　これらの石を使い製作します。

③　今回作製するジュエリーは、完全手造りに拘って造るため写真の様に地金の板や角棒を使用し造ります。

　写真の地金は、地金加工屋さんに依頼し精製、加工していただいた新品地金です。

（当店では、オーダー、リフォームに使用する地金は全て新品地金を使用しております）

④　まずは、カナリートルマリン・アメジストの石枠を造ります。
　写真の様に板地金を使用する厚みまで延ばし、石合わせをし石枠を切り出します。

　裸石も一個一個カットが微妙に違うので丁寧に石合わせをします。

　石の厚みが違ったりするので石が留った時の高さも考えて、石合わせをします。

⑤　ご覧の様にカナリートルマリン・アメジストの石枠を造り終えました。

　次は、中心の石枠を完成させてアメジストの内側の爪を付けていきます。　
　
　

　今回の様な品物の場合大抵中心から造っていきます。

⑥　写真の様に中心の石枠を完成させ、アメジストの内側の爪を付けました。　

　次はアメジストの枠を中心の枠に付けアメジストの座、外側の爪を作製し付けていきます。

⑦　アメジストの石枠を全て付けました。

　アメジストの枠は、花っぽく立体的に見せるため角度をつけてまとめてあります。

　この時点までにパーツを造るたびにパーツは仕上げておきます。写真では少し分かりづらいですが石枠も座の内側も全て綺麗に磨いてあります

⑧　次は、花の雄しべにあたる部分のパーツを作製し付けました。形状も雄しべに近い形に造りました。

　その他にアメジストの石枠と石枠の強度を高めるために硬質のK18WG
丸線をV字状にし付け足しました。
　（デザイン、強度を考え付けました）

⑨　次は、アメジストの外側に付くメレーダイヤモンドの石枠を造り付けました。

３本ある爪の外の１本は、見た目、強度を考えて爪を下まで引っ張って付けてあります。

　ここまで７割程出来たといった感じです。後はクロムトルマリンの留まる茎の部分を造っていきます。

⑩　茎の部分に使用する地金は、K18WGの硬質の地金を使用します。
茎の部分はどうしても強度が弱くなってしまうため地金を変えて弱さをカバーします。

　写真の様に丸いリング状に連なっているのが石枠です。これも１枚板からスリ出します。

⑪　そしてもうひとつ同じよう物を造ります。

　これは座にあたる部分でひと回り小さいです。　

　もちろん座も１枚板からスリ出します。

⑫　写真の様に爪を付けていきます。

　石枠と座の間の腰は端と端で高さを変えグラデーション風になっています。

　側面が茶色になっていますが最終的には綺麗にします。

⑬　爪を全て付け終わりました。

　石が留った時に石の高さもキッチリ揃う様に石合わせをしてあります。

　石枠と座の間も⑪の時点でピカピカに磨いてあります。

　完成まであと少しです！

⑭　写真の様に、花本体と茎をまとめました。　

　後は、何箇所か補強して、裏面に鎖通し・ブローチの金具等を付けます。

⑮　鎖通し、ブローチ金具、倒れ止めを付け完成です！　　

　あとは、綺麗に仕上げて残すは、石留めです。