世界の宝石図鑑.2
※今後も色石の情報を更新していく予定ですので、お楽しみにお待ち下さい。
☆掲載されている“カラーストーン”写真は、すべて当店在庫の石です。
Chrysoberyl ~クリソベリル~
Alexandrite Cat’s Eye
~アレキサンドライト・キャッツアイ~
・“アレキサンドライトキャッツアイ”は、光源によって色が変色し尚且つ猫目(シャトヤンシー効果)が現れる奇跡的な宝石です。
アレキキャッツは、地色、色変わりの度合い、猫目の出方、などにより価値が決まる。
・アレキサンドライトキャッツアイは、ブラジル、スリランカ、インドなど世界で採掘されているが、その中でもブラジルで採れるアレキキャッツは、地色、変色効果共に高い評価を得ており、ブラジル産は一種のブランドにもなっており、ブラジル産のアレキキャッツは別格の扱いである。
・アレキサンドライトキャッツアイは、アレキサンドライトより産出量が少ないと言われる程貴重な宝石なのです。
・トップクォリティーのアレキ、アレキキャッツは、殆どがブラジルで採れており、採掘量の減少によりブラジル産で高品質のアレキは市場から姿を消しつつある。
【主な産地】ブラジル・タンザニア・スリランカ・インド…など
◇アレキサンドライトキャッツアイ(ブラジル産)
Chrysoberyl Cat’s Eye
~クリソベリル・キャッツアイ~
・アレキサンドライトキャッツアイの様に変色効果はありませんが、クリソベリルで猫目(シャトヤンシー効果)が現れる“クリソベリル・キャッツアイ”です。地色、猫目の出方により価格が左右される。
・クリソベリルキャッツアイの歴史は大変古く、紀元前の【古代アッシリア】時代から存在していたと言われている。
・クリソベリルキャッツアイも色の幅がありますが、“アップルグリーン”や、トロリとした蜂蜜色の“ハニーカラー”と、呼ばれるこの2つの色は特に高く評価されている。
・クリソベリルキャッツアイも他の石と同じく、大粒で綺麗な石は年々希少になりつつある。
【主な産地】ブラジル・マダガスカル・タンザニア・スリランカ・インド…など
◇クリソベリルキャッツアイ
Chrysoberyl
~クリソベリル~
・クリソベリルグループの中で最も有名な石は、“アレキサンドライト”ですが、他にも様々な種類のクリソベリルが存在します。
・クリソベリルの特徴のひとつとしては、高いモース硬度で“ダイヤモンド”、“コランダム系”に次ぐ、硬度8.5です。
色石としては、とても硬い部類でジュエリーにとても向いている宝石です。
・クリソベリルも色幅が広くあり、カラーレス~褐色系の黄色、発色の良いイエローまで存在します。
・クリソベリルグループも全て無処理の宝石で、人の手は研磨以外加えられていないのも魅力のひとつだと思います。
【主な産地】ブラジル・マダガスカル・タンザニア・スリランカ・インド…など
◇クリソベリル
Parrot Chrysoberyl
~パロット・クリソベリル~
・パロットクリソベリルという名は、正式な宝石名ではなくコマーシャルネームで、オウム(パロット)の色に似ている事から、この名が付いた様です。
・パロットクリソベリルは、【インド・オリッサ州のチンタバリ鉱山】で1997年~2002年までの僅か6年間しか産出されず、現在は採れないため“幻のクリソベリル”と言われています。
・主に、【インド・オリッサ州】で採れた、黄緑色をした蛍光カラーのクリソベリルが“パロットクリソベリル”と呼ばれています。
また、マダガスカルでも似た色のクリソベリルが採れる事があり、パロットクリソベリルと呼ばれる事もある。
【主な産地】インド(オリッサ州)・マダガスカル…など
◇パロットクリソベリル(インド・オリッサ州産)
Sapphire ~サファイア~
Yellow Sapphire
~イエロー・サファイア~
・イエローサファイアも色の幅があるが、なるべく色が濃く、緑色が含まれていない純粋な黄色を選びたい所。
・市場に流通しているイエローサファイアは、“ベリリウム拡散加熱処理”と言う処理が施された石が非常に多く流通しているため、購入する際には処理方法が明確になっているかを注意して選ぶことをオススメしたい。
・イエローサファイアだけに関わらずサファイア系は“非加熱”、“加熱”、“ベリリウム拡散加熱”、など処理方法によって希少性、値段が異なるので熟考が必要。
勿論見た目が全く同じ場合は、“非加熱”の石が一番高価である。
※【ベリリウム拡散加熱】サファイアを加熱する際にベリルを混ぜ、サファイアの色合いを改善する方法。
【主な産地】スリランカ・タンザニア・マダガスカル…など
◇非加熱イエローサファイア(モザンビーク産)
Orange Sapphire
~オレンジ・サファイア~
・サファイアの中でも、意外と綺麗な石に出会わないのが“オレンジサファイア”です。
・“オレンジサファイア”といっても、濃いオレンジ~赤味がかったオレンジまで幅広く存在する。
・良質で大粒のオレンジサファイアは、産出量も激減して見かける機会が非常に少ない。
・ベリリウム拡散加熱処理された、オレンジサファイアも数多く流通しているため、処理方法をしっかりと理解したうえでの購入をオススメしたい。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など
◇非加熱オレンジサファイア(マダガスカル産)
Color Change Sapphire
~カラーチェンジ・サファイア~
・サファイアの中でも珍しい、光源によって色が変化する“カラーチェンジサファイア”です。市場に流通している量が、非常に少ないタイプのサファイアでもあります。
・カラーチェンジサファイアの大半は、“ブルー系”~“バイオレット系”に変化するタイプだが、中には、“紫系”~“レッド系”に変化するタイプなど、様々なタイプのカラーチェンジサファイアが存在する。
・カラーチェンジサファイアは、『アレキサンドライト』や『カラーチェンジガーネット』のように劇的に色が変化する訳ではありませんが、光源によって色が変化する事は、肉眼で確認できます。
・写真の『非加熱カラーチェンジサファイア』は、色が“激変”するタイプのサファイアではありませんが、なかなか魅力的な未処理のサファイアです。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など
◇非加熱カラーチェンジサファイア(タンザニア産)
Green Sapphire
~グリーン・サファイア~
・“イエロー、オレンジ、ブルー、パープル、バイオレット”など、様々な色が存在するファンシーカラーサファイアの中では、残念ながら最も人気がないのが、“グリーンサファイア”です。
・グリーンサファイアは、人気が低いためファンシーカラーサファイアの中では、割と安価で手に入ります。
・グリーンサファイアの中には、魅力的な色をしたグリーンサファイアも存在しますが、一般的には暗い色をした石が多いです。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア・タイ・オーストラリア…など
◇非加熱グリーンサファイア(タンザニア産)
Cornflower Blue
~コーンフラワーブルー・サファイア~
・ブルーサファイアのみに用いられる、特別な色名。植物の「矢車菊」の意味。
・深く、柔らかみのある青色が特徴で、誰が見ても綺麗と感じる“ブルー”でありブルーサファイアの最高色と称されている。
・本筋の“コーンフラワー”は数が非常に少なく、加熱・非加熱に関わらず非常に高値で取り引きされています。
【主な産地】カシミール地方(インド・パキスタン)・ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル…など
◇コーンフラワーブルー・サファイア(AIGS鑑別・マダガスカル産)
Purple Sapphire
~パープル・サファイア~
・カラーバリエーション豊富なサファイアの中から、“パープル・サファイア”のご紹介です。
・“パープル”、“バイオレット”は同じ紫系の色ですが、パープルは赤みがかった紫、バイオレットは青みがかった紫です。
・パープルサファイアは、通好みの色合いとも言われています。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など
◇非加熱パープルサファイア(タンザニア産)
Violet Sapphire
~バイオレット・サファイア~
・カラーバリエーション豊富なサファイアの中から、“バイオレット・サファイア”のご紹介です。
・バイオレットサファイアは、暗めの色だったり、色が浅かったり、と意外と綺麗な“バイオレット・サファイア”は見かけません。
・バイオレットサファイアは、様々な種類の宝石が採れる事で有名な世界的な宝石産地、【スリランカ(ラトゥナプラ)】で綺麗な宝石が採れている様です。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など
◇非加熱バイオレットサファイア(スリランカ・ラトゥナプラ産)
Padparadscha Sapphire
~パパラチャ・サファイア~
・サファイアのみに用いられる、特別な色名。シンハラ語で「蓮の花」の意味。
・ピンク色とオレンジ色が一定の割合で混ざり合った色合いで別名“キング・オブ・サファイア”とも呼ばれ、宝石全体の中でも別格の扱いである。
言うまでもなく、サファイア全体の中で一番の高値で取り引きされる。
・近年はマダガスカルで良質のパパラチャが多く採掘されている。
・“パパラチャサファイア”のジェムクラスのルースは、加熱でも高値で取り引きされている。
【主な産地】スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など
◇パパラチャサファイア(日独鑑別・スリランカ産)
Pink Sapphire
~ピンク・サファイア~
・サファイアの中では、パパラチャ、ブルーサファイア、に次ぐ人気があると言っても良い“ピンクサファイア”です。
・近年の市場では、良質で大粒のピンクサファイアは激減してしまい。見かける機会も非常に少なく仮にあったとしても、かなりの値段がします。
一級品のピンクサファイアともなると、3ct~4ctあたりでも探すのは困難。
・サファイアとルビーの違いは、色の違いだけであって、ピンクサファイアとルビーのボーダーラインの石は鑑別機関によって、見解が異なるため見極めが必要。
同じ石であっても鑑別機関によって、ルビー又はピンクサファイアと意見が分かれる事がある。
※ピンク系のコランダムがピンクサファイア、赤系のコランダムがルビーです。
【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア・モザンビーク…など
◇非加熱ピンクサファイア(タンザニア産)
Royal Blue
~ロイヤルブルー・サファイア~
・ブルーサファイアのみに用いられる、特別な色名。
・やや濃いめの青色でありながら、暗みの少ないブルーサファイアに与えられる名称。
・“ロイヤルブルー”の称号が与えられたサファイアは、加熱でも高値で取り引きされる。
【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル…など