世界の宝石図鑑.4
※今後も色石の情報を更新していく予定ですので、お楽しみにお待ち下さい。
☆掲載されている“カラーストーン”写真は、すべて当店在庫の石です。
Zoisite ~ゾイサイト~
Yellow Zoisite
~イエロー・ゾイサイト~
・カラーバリエーション豊富なゾイサイトの中から、“イエローゾイサイト”のご紹介です。高品質のイエローゾイサイトは貴重な存在です。
・ブルーゾイサイト以外のファンシーカラーのゾイサイトは、産出量があまりにも少なく、希少なため知名度は高くありませんが、ゾイサイトは“レッド”以外の色ほとんどが存在するカラーバリエーション豊富な宝石です。
・流通量が少ない理由としては、加熱して意図的に色を青く出来るブルーゾイサイトとは違いファンシーカラーゾイサイトは全て非加熱(未処理)のため見つかるのは運次第です。
・ゾイサイトは加熱したからといって、ブルー以外の魅力的な色合いは作りだせないのです。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱イエローゾイサイト(タンザニア産)
Orange Zoisite
~オレンジ・ゾイサイト~
・ピンク、パープル、バイオレット、グリーン、イエローなど様々な色が存在する“ゾイサイト”の中でも、最も希少価値の高いピンクタンザナイトに次ぐ希少性と言っても過言ではないのが、“オレンジゾイサイト”です。一般的には、“オレンジタンザナイト”とも呼ばれています。
・オレンジ系のゾイサイトは、ブラウンがかっている石が多く“ビビッド”なオレンジは希少です。
・この様な“レアカラー”の宝石の場合、鑑別機関に出しても“ゾイサイト”としか表記されない事が多い。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱オレンジゾイサイト(タンザニア産)
Colorless Zoisite
~カラーレス・ゾイサイト~
・イエロー、オレンジ、グリーン、パープル、バイオレット、ピンク、ブルー、など様々な色が存在する“ゾイサイト”の中でも、質の高い結晶に出逢う確率が最も低いと言っても過言ではないのが、この“カラーレス・ゾイサイト”
・様々な角度から見ても無色に感じられる、高品質のカラーレスゾイサイトはあまり見かけません。
・この様にあまりにも変わった宝石の場合、知名度が低く、市場にほとんど出回っていないため、コレクターの方でないとピンと来ない宝石です。正に“コレクターストーン”と呼ばれる様な宝石です。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱ほぼカラーレスゾイサイト(タンザニア産)
Green Zoisite
~グリーン・ゾイサイト~
・ブルーゾイサイト(タンザナイト)の発見から遅れること、二十数年後に発見されたのが“グリーン・ゾイサイト”です。
・別名“クロム・ゾイサイト”と呼ばれ、クロムを含有することによって綺麗な“緑色”になります。
・グリーンゾイサイトは、一般的には暗めの緑が多く、明度の高いグリーンゾイサイトは意外と少ないのが現状です。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱グリーンゾイサイト(タンザニア産)
Purple Zoisite
~パープル・ゾイサイト~
・本来は、“パープル・ゾイサイト”と呼ばれるべきなのですが、タンザナイトの名称が余りにも有名になったため一般的には、“パープル・タンザナイト”と呼ばれる事が多いです。
・写真では、あまり表現できていませんが肉眼で見ると、とても魅力的な石です。
・この石は加熱せずとも美しい“非加熱”のゾイサイトです。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱パープルゾイサイト(タンザニア産)
Violet Zoisite
~バイオレット・ゾイサイト~
・本当に色彩豊富なゾイサイトから、“バイオレット・ゾイサイト”のご紹介です。
・“パープル”、“バイオレット”は同じ紫系の色ですが、違いとしては、“パープル”は赤みがかった紫。“バイオレット”は青みがかった紫。
・写真では、あまり表現できていませんが肉眼で見ると、バイオレットの色合いをしっかりと実感していただける一石です。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱バイオレットゾイサイト(タンザニア産)
Bi-Color Zoisite
~バイカラー・ゾイサイト~
・ご紹介するゾイサイトは、『バイカラーゾイサイト』です。その名の通り2色で構成されているゾイサイトの事を指します。『バイカラータンザナイト』とも呼ばれる事があります。
・写真のバイカラーゾイサイトは、中心が“グリーン”、両端が“ブルー”ですが、真ん中でクッキリと2色に分かれているバイカラーゾイサイトなどもあり、明瞭に色分かれしている石程、価値が高い。
・バイカラーゾイサイトのほとんどが、『ブルー』と『グリーン』の組み合わせですが、稀に【バイオレット、オレンジ】などの2色で構成されているバイカラーゾイサイトも見かける。
ブルーとグリーン以外で構成されているバイカラーゾイサイトは、極めて希少価値が高い。
・バイカラーゾイサイトも一般的には、全て非加熱(未処理)の宝石と言われています。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱バイカラーゾイサイト(タンザニア産)
Pink Zoisite
~ピンク・ゾイサイト~
・レアストーンとして名高い“ピンク・ゾイサイト”です。
・“ピンク・タンザナイト”の名称で呼ばれ簡潔に書くとタンザナイト(ブルーゾイサイト)の色違いで、タンザナイトに比べ産出量が極端に少ないため、市場ではタンザナイトの数倍の価格で取引されています。
・一般市場では、2ctアップの高品質の“ピンク・タンザナイト”は、ほとんど流通しておりません。
・ピンクタンザナイトは、通常はすべて非加熱(未処理)です。
【主な産地】タンザニア…など
◇非加熱ピンクゾイサイト(タンザニア・メレラニ鉱山産)
Tanzanite
~タンザナイト~
・“タンザナイト”という呼び名は、1968年にタンザニアのキリマンジャロ山付近で採れた、
“ブルー・ゾイサイト”を見て、世界的ジュエラーの当時の社長によって“タンザナイト”と命名されたとの事です。
・市場に流通しているブルー・ゾイサイト(タンザナイト)は、ほぼ全てと言っていい程、加熱処理が施されています。
ただ、決して勘違いしてはならないのが、全宝石に共通して言える事ですが、原石の質が良くなければ加熱しても綺麗な宝石にはなりえないという事です。
質の悪い原石を加熱しても、それなりの宝石にしかなりません。そのため加熱してあるからといって宝石の価値が低いとは限らないのです。
※“タンザナイト”と言う呼び名はあくまで通称です。正式名は、“ブルー・ゾイサイト”です。
【主な産地】タンザニア…など
◇ブルーゾイサイト(タンザニア産)
Topaz ~トパーズ~
Imperial Topaz
~インペリアル・トパーズ~
・全宝石の中で唯一、“インペリアル(皇帝、最上級)”の名前が付く宝石です。
・トパーズは、主に【Fタイプ(フッ素)】と【OHタイプ(水酸基)】に分かれ、どちらが優勢かによって区別されています。
現在、日本では主に【OHタイプ】のトパーズのみ、“インペリアルトパーズ”と呼ばれています。
・インペリアルトパーズは、【イエロー系、ピンク系、オレンジ系、レッド系】の色が存在しますが、イエロー系~レッド系になるにつれ値段が飛躍的に上がっていきます。
レッド系のインペリアルトパーズは、幻と言われるほど希少価値の高い宝石です。
・写真のインペリアルトパーズは、シェリーカラー(オレンジ系)のインペリアルトパーズです。
【主な産地】ブラジル…など
◇インペリアルトパーズ(ブラジル産)
Pink Imperial Topaz
~ピンクインペリアル・トパーズ~
・【OHタイプ(水酸基)】タイプの“ピンクインペリアルトパーズ”です。
・ピンク色のインペリアルトパーズは、イエロー系のインペリアルトパーズより高い評価を受けています。選ぶ際には、色が濃く、暗みの少ない色がオススメ。
・ピンク系のインペリアルトパーズは、加熱処理を施した石も出回っている。
・ピンク系のインペリアルトパーズは、パキスタンでも良質の結晶が見つかっています。
【主な産地】ブラジル・パキスタン…など
◇ピンクインペリアルトパーズ
Blue Topaz
~ブルー・トパーズ~
・トパーズ系の宝石の中で、最も安価なのが“ブルートパーズ”です。
・市場に流通している殆どのブルートパーズは、人為的に【放射線】で照射処理が施されているが、ジュエリーとして身に着けていても、人体に影響は無い程度と言われている。
中には、【未処理】のブルートパーズも存在するが、非常に淡い水色をしている。
・ブルートパーズといえども様々な色が存在し、【ロンドンブルー・スイスブルー・スーパーブルー】などと呼ばれるブルートパーズも存在する。
【主な産地】ブラジル…など
◇ブルートパーズ
London Blue Topaz
~ロンドンブルー・トパーズ~
・“ロンドンブルートパーズ”という名称はコマーシャルネームで、宝石名としては“ブルートパーズ”です。
ロンドンブルートパーズを選ぶ際には、暗みの少ない色が理想。
・一般的なブルートパーズの色に比べ、暗めで濃い青色をしています。人によっては、やや毒々しく感じる色でもある…
この“ロンドンブルー”という名は、曇りがちなロンドンの空が由来という説もあります。
・ロンドンブルートパーズも勿論、【照射処理】が施されています。
様々なブルートパーズの色合いは【放射線】を当てる時間の違いによって、違いが生まれるとの事。
【主な産地】ブラジル…など
◇ロンドンブルートパーズ(ブラジル産)
Tourmaline ~トルマリン~
Yellow Tourmaline
~イエロー・トルマリン~
・イエロートルマリンは、褐色がかった黄色~黄緑色、まで様々な色が存在するが、選ぶ際には、褐色がかってない鮮やかな黄色が理想である。
・イエロートルマリンの中には、“カナリートルマリン”と呼ばれる非常に鮮やかで、蛍光カラーが美しいトルマリンも存在する。この蛍光カラーは“マンガン”によるもの。
写真のトルマリンは、カナリートルマリンと呼ばれる範疇(はんちゅう)の石。
・近年は、良質で大粒のイエロートルマリンを見かける事も少なくなってきている。
【主な産地】ブラジル・モザンビーク・マダガスカル…など
◇カナリートルマリン(マダガスカル産)
Green Tourmaline
~グリーン・トルマリン~
・グリーントルマリンを選ぶ際には、暗みの少ない緑色が理想である。
・バブル期に日本に入って来ていた、大粒で高品質のグリーントルマリンは、中国の好景気により中国を始めとした“東南アジア”へと殆どが流出してしまった。
(中国系の方は、翡翠・エメラルド・グリーントルマリンなど、緑色で大粒の石が好みの様です)
・トルマリン系の石は、ブラジル・モザンビークで良質の結晶が多く採掘されている。
・グリーントルマリンの大半は加熱処理が施されています。
【主な産地】ブラジル・モザンビーク…など
◇グリーントルマリン(モザンビーク産)
Paraiba Tourmaline
~パライバ・トルマリン~
・パライバトルマリンは、1989年・ブラジルのパライバ州で最初に発見され、地名がそのまま宝石名になりました。宝石全体の中では比較的歴史の浅い宝石です。
しかし、市場に流通した途端、多くの人がパライバ特有の“ネオンブルー”に魅了され、瞬く間に価格が高騰してしまいました。
(鮮やかなネオンブルーは含有している“銅”によるものです)
・現在、ブラジルの鉱山で良質のパライバは、殆ど採れず、採れたとしても驚くほどの高値で取引されています。
2ct~3ct程度の、ブラジル産で本当のトップクォリティーのパライバですと、ルースだけでも優に1000万円を超えます…
・現在、流通しているパライバトルマリンの多くは、新たな鉱山が見つかった“モザンビーク産”で、ブラジル産とは違った魅力のあるパライバが多く出回っています。
【主な産地】ブラジル・モザンビーク…など
◇パライバトルマリン(ブラジル産)
Pink Tourmaline
~ピンク・トルマリン~
・様々なカラーが存在するトルマリンの中でも、特に女性に人気がある“ピンク・トルマリン”です。
・ピンクトルマリンにも色の幅があるが、“色が濃く”、他の色が干渉していない“純粋なピンク”の石は評価が高い。
・市場に流通しているピンクトルマリンの大半は、加熱・照射処理が施されています。
【主な産地】ブラジル・モザンビーク・マダガスカル…など
◇無処理ピンクトルマリン(モザンビーク産)
Blue Tourmaline
~ブルー・トルマリン~
・ブルートルマリンを選ぶ際には、暗みの少ない色がオススメである。緑色が噛んでいない“青色”に近づくほどに価値は高くなる。
・ブルートルマリンの中には、深い藍色をした【インディゴライト・トルマリン】と呼ばれる宝石も存在し、暗みの少ない綺麗な“インディゴライト”は、トルマリングループの中ではパライバトルマリンに次ぐ評価を受ける事もある。
・ジェムクラスの綺麗なブルートルマリンは、値段も張るが魅力的な宝石です。
【主な産地】ブラジル・モザンビーク・マダガスカル…など