世界の宝石図鑑.3

世界の宝石図鑑.3

今後も色石の情報を更新していく予定ですので、お楽しみにお待ち下さい。
☆掲載されている“カラーストーン”写真は、すべて当店在庫の石です。
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Zircon ~ジルコン~

Yellow Zircon

~イエロー・ジルコン~

・“ジルコン”は、“キュービック・ジルコニア”と間違えられ事があるのですが、“ジルコン”はれっきとした天然石です。

・ジルコンの特徴は、何と言っても強烈な“ダブリング”です。写真でもお分かりいただけるかと思いますが、石の内部が二重に見えるのが最大の特徴です。これは複屈折が高いため。
(写真は、決してピンボケしている訳ではありません)

・ジルコンは、とてもカラーバリエーション豊富な種類です。“イエロー、オレンジ、ブルー、グリーン、レッド、ホワイト”など、紫系を除けば思いつく色ほとんどが存在する。

 

【主な産地】スリランカ…など

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◇非加熱イエロージルコン(スリランカ産)

Orange Zircon

~オレンジ・ジルコン~

・カラーバリエーション豊富なジルコンから、オレンジカラーのジルコンのご紹介です。

・写真のオレンジカラーのジルコンは、研磨作業以外、人の手が加えられていない非加熱(未処理)のジルコンです。

・ジルコンは値段も手頃な宝石なため、“ジルコン”でも構わないというお客様には、ジュエリーを作るにしてもオススメです。

 

【主な産地】スリランカ…など

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◇非加熱オレンジジルコン(スリランカ産)

Pink Zircon

~ピンク・ジルコン~

・カラーバリエーション豊富なジルコンから、ピンクカラーのジルコンのご紹介です。

・ピンク系の色をしたジルコンは、サファイア、スピネルなどのビビッドなピンク色ではなく、やや落ち着いた雰囲気のピンク色をしています。

・カラーバリエーション豊富なジルコンの中でも、綺麗な色を探すのが最も難しいと思われるのが、このピンクカラーのジルコンです。
意外と綺麗な色をしたピンク系のジルコンは見かけない。

 

【主な産地】スリランカ…など

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◇ピンクジルコン(スリランカ産)

Blue Zircon

~ブルー・ジルコン~

・ブルージルコンは、“エナメルブルー”とも称される色合いがとても美しく、1920年代に市場に出回り始めた宝石です。石を選ぶ際には、色が濃く、暗みのないブルーが理想である。

・ジルコンに限らず全ての宝石に言える事ですが、ジルコンは特にカットの出来、不出来により美しさに影響される石なので、カットの良い石を選びたい所。

・ブルージルコンは、ほぼ100%加熱処理が施されている宝石ですが、処理の事など忘れてしまうほど魅力的な宝石で、処理の有無などを気にされない方でしたらオススメの一石です。

 

【主な産地】カンボジア・タイ・スリランカ…など

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◇ブルージルコン(スリランカ産)

Spinel ~スピネル~

Purple Spinel

~パープル・スピネル~

・知名度、人気、急上昇中の色石スピネルから“パープルスピネル”のご紹介です。

・スピネルは、石の硬さの基準であるモース硬度が“8”と色石の中では硬い部類に入り、非常にジュエリーに向いている宝石です。

・モース硬度に加え、上質なスピネルは『テリ』があり、基本的には無処理の宝石です。
正にジュエリーにうってつけの宝石のため、これからの宝飾業界でスピネルの評価がもっと見直されていく事でしょう。

 

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など

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◇パープルスピネル(タンザニア産)

Violet Spinel

~バイオレット・スピネル~

・知名度、人気、急上昇中の色石スピネルから“バイオレットスピネル”のご紹介です。

・バイオレットカラーのスピネルは、暗めの石が多くなかなか綺麗な色を見かけませんが、選ぶ際には暗みの少ない色がオススメ。

・パープルとバイオレットの違いは、赤味がかった紫が【パープル】、青味がかった紫が【バイオレット】です。

・パープルカラー、バイオレットカラーのスピネルは、ピンク、ブルー、レッドスピネルに比べると安価で手に入ります。

 

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など

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◇バイオレットスピネル(タンザニア産)

Pink Spinel

~ピンク・スピネル~

・女性からの支持が特に高い“ピンクスピネル”です。

・スピネルの中でも質の高い“ピンクスピネル”は発色が美しく非常にオススメの一石です。

・高品質のピンクスピネルは美しくジュエリーに仕立てると、とても映える宝石。

・ピンクスピネルの中には、ビビッドなカラーをした“ネオンピンクスピネル”も存在します。

 

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など

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◇ピンクスピネル(ミャンマー産)

Neon Pink Spinel

~ネオンピンク・スピネル~

・カラーバリエーション豊富なスピネルの中でも、近年最も人気があると言っても過言ではないのが、“ネオンピンクスピネル”です。目を射る“ビビッドピンク”が特徴です。

・宝石名としては、“ピンクスピネル”なのですが通常のピンクスピネルとは、見た目、お値段、希少性、において一線を画すスピネルで、価格高騰が著しい宝石のひとつです。

・ネオン系のスピネルは、ミャンマーで採れていましたが、近年“マヘンゲ”を中心とした“タンザニア”で、高品質のネオン系スピネルが見つかり大きな注目を集めています。

・正にパライバトルマリンを彷彿とさせる、見事なネオンカラーが多くの人達を魅了しています。

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・タンザニア(マヘンゲ)…など

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◇ネオンピンクスピネル(タンザニア産)

Padparadscha Color Spinel

~パパラチャカラー・スピネル~

・ご紹介する“パパラチャカラー・スピネル”は、正式な宝石名ではありませんが、この様な魅力的な色合いもあると言う事でご紹介させていただきます。

・本来、『パパラチャ』という名称はサファイアのみに与えられる事が許されていますが、他の宝石でも似た色合いの宝石が、この様にパパラチャという名を宝石に付けて呼ばれる事があります。

・“ピンク色”と“オレンジ色”が絶妙に混ざり合った色合いで、パパラチャカラーのスピネルは大変人気のある宝石です。ミャンマー、タンザニアなどで非常に良質の結晶が多く見つかっているようです。

・この様に各種の宝石は、代表的な色だけでなく、様々な中間色も存在します。

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・タンザニア・マダガスカル…など

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◇パパラチャカラースピネル(ミャンマー産)

Blue Spinel

~ブルー・スピネル~

・ブルースピネルの青は、鮮やかなブルーではありませんが、渋みのある落ち着いた色合いが特徴です。

・ブルースピネルの中には、“コバルト”を含んだコバルトスピネルと呼ばれている種類も存在します。通常のブルースピネルとは異なったブルーです。コバルトを多く含んだ“ビビッドブルー”のコバルトスピネルも存在しますが、極めて希少性が高くお値段も非常に高価です。

・スピネル系は、ミャンマー・スリランカ・マダガスカル・タンザニアなどで良質の結晶が多く採掘されている。

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など

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◇ブルースピネル(タンザニア産)

Red Spinel

~レッド・スピネル~

・スピネルグループの中では、最も高値で取り引きされているのが、“レッド・スピネル”で、高品質のレッドスピネルともなると、パッと見でルビーとレッドスピネルを見分けるのが難しいほど綺麗な“ルビーカラー”をしています。

・有名なお話しとしては、英国の大礼用王冠(インペリアル・クラウン)のセンターにセッティングされている石は「黒太子のルビー」と呼ばれていますが、実は“レッド・スピネル”だったという事があります。
この「黒太子のルビー」は、英国のエドワード皇太子が14世紀に手に入れたためその当時は、ルビーとレッドスピネルは区別がつかなかったのです。1783年まで、ルビーとレッド・スピネルは、明確には区分けされていませんでした。

・一級品のレッドスピネルは、ルビーのトップカラーに劣らない色合いをしています。

【主な産地】ミャンマー(ビルマ)・スリランカ・マダガスカル・タンザニア…など

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◇レッドスピネル(ミャンマー・モゴック産)

Sphene ~スフェーン~

Yellow Sphene

~イエロー・スフェーン~

・主成分が“チタン”のため別名『チタナイト』とも呼ばれています。
ひとくくりに“スフェーン”と言っても様々な色合いが存在するので、ご紹介させていただきます。

・スフェーン最大の魅力は、宝石のなかでも突出して高い【屈折率】と【光の分散度】です。高い屈折率により抜群の“ファイア効果”を発揮します。【屈折率・1.84~2.03】
光の分散度は、ダイヤモンド(分散度0.044)に対してスフェーン(分散度0.051)とダイヤモンドを凌ぐ程です。

・光が差し込む事によって7色のファイアを解き放ち、ジュエリーに仕立てると、とても映える宝石ですが、スフェーンにも難点があり、モース硬度が5~5.5と色石の中ではやや低い点ですそれを除けば非常に魅力的な“カラーストーン”です。

【主な産地】マダガスカル・ブラジル・パキスタン…など

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◇イエロースフェーン(マダガスカル産)

Green Sphene

~グリーン・スフェーン~

・スフェーンは主に“グリーン系”、“イエロー系”、“ブラウン系”に分かれ、その中でも最も価値が高いのが写真の様な『グリーン系』のスフェーンです。
写真のグリーンスフェーンはやや黄色味がかっていますが、中にはグリーンガーネットの様に濃い緑色のスフェーンもあり、流通量が少なく非常に高値で取り引きされています。

・グリーンスフェーンといえども傷が多く、ファイア効果が見られない石の場合、価値はさほど高くはなく、安価なスフェーンの場合、インクルージョンも多く、ファイア効果があまり見られない石が多いです。
スフェーンは、ファイア効果の良し悪しで価値が大きく変わります。

・スフェーンは、ブラジルやマダガスカルで良質の結晶が多く見つかっている様です。

【主な産地】マダガスカル・ブラジル・パキスタン…など

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◇グリーンスフェーン(マダガスカル産)

Brown Color Sphene

~ブラウンカラー・スフェーン~

・スフェーンは、『イエロースフェーン』や『ブラウンスフェーン』などの正式な宝石名はありませんが、様々な色のスフェーンが存在するので、ご紹介させていただきます。

・スフェーンは主に“グリーン系”、“イエロー系”、“ブラウン系”に分かれ、その中でも最も価値が低いのが写真の様な『ブラウン系』のスフェーンです。
ただ、ブラウンカラーのスフェーンでも“ファイア効果”をハッキリと確認出来る石は、高値で取り引きされています。
写真のスフェーンは、ファイア効果をしっかりと確認出来る石。

・スフェーンはインクルージョンが多い宝石なので、選ぶ際には『地色』や『ファイア効果』を重視して、インクルージョンは肉眼で気にならない程度であれば十分です。

【主な産地】マダガスカル・ブラジル・パキスタン…など

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◇ブラウンカラースフェーン(マダガスカル産)

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